ここのところ(といっても何ヶ月かかけて)、文章読本を何冊か読んでいる。
川端康成、谷崎潤一郎、丸山才一、これが4冊目かね。あ、吉行淳之介選の
「文章読本」もあったが、これは正直、単に文章についての
(そんなによく考えてないものも含む)20人のエッセイを集めたものだから、
読んでそんなに面白くはなかった。
中村真一郎の本作は文章読本というよりは、「近代日本文章史」というべき著作。
なので、一般人が文を書くための内容というわけではなかった。
二葉亭四迷から、漱石、鴎外、……横光利一くらいまでかな?
いや、三島由紀夫、大江健三郎くらいまでの30人40人の文学作品を並べて、
いろいろ分析している。
が、わたしはあんまり文学は……まあ面白くないことはなかったが、
読むのはちょっとめんどくさかった。そして引用がすごく多いので
(後半になればなるほど多くなるので)少し飽きた。
いろいろなタイプの文章が出てくるが、嫌いなタイプの文章ってあるでしょう。
そういうのを読むのが面倒だった。
だがしかし、さっきAIに訊いて知ったけど、川端康成の「新文章読本」を書いたのは
この人って言われてるんだってね!
吉行淳之介のアンソロジーで、丸山才一と吉行淳之介の対談が最後に乗っていて、
川端康成の弟子であった中村真一郎か三島由紀夫が書いたと丸谷才一がいっていた。
先生のために昔文章について書いて30年。もう一度同じテーマの物を書く。
ま、同じものを書いちゃうと困るから、こんな方向からのアプローチになったのかな。
ダイレクトに書く人向けの(川端康成の)「新文章読本」。
しょうがないから(?)近代作家の文章を比較した「文章読本」。
ありそうなことだと思う。

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